「The Peacock Room」
faro WORKPLACE 中目黒 | 2024
手塚愛子/ベルント・フリーベリ/井上揚平(鎌倉緑青)
「The Peacock Room」faro WORKPLACE | 2024
手塚愛子/ベルント・フ リーベリ/井上揚平(鎌倉緑青)
ドイツと日本を往来しながら制作を続ける手塚愛子の、孔雀の絵柄が織り込まれた織物が解かれた作品からイメージを広げ、東洋の陶磁器に影響を受けたベルント・フリーベリの器に、西洋技術を学んだ後に日本の山野草を扱うフローリストとして活動する井上 揚平が花を挿 す 、「 T h e P e a c o c k R o o m 」 展を開催致します。
展覧会タイトルの由縁となる実在の「The Peacock Room」は、1877年にロンドンの海運王の依頼で設計されジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって改装されたダイニングルームです。この部屋は、着物姿の女性の肖像画や孔雀の絵が壁面を飾り、当時の東洋趣味を反映してつくられました。さまざまなドラマを経て、現在はワシントンD.C.のスミソニアン協会・フリーア美術館に移築展示され、多くの来訪者が訪れています。また、部屋の名前にもなったPeacock(孔雀)は、東南アジアからアフリカに生息し、東洋では幸運や繁栄を象徴する神聖な生き物として愛されてきました。西洋でも古代から女神の使いや虚栄心の象徴として描かれ 、キリスト教の図像にも登場 し ま す。孔雀の美しさは異なる文化間で象徴として表現され、多様な解釈を生み出してきました。それにより、他国への尊重が促 され 相互理 解も深まってきたと言えるでしょう。
文化や技術の出会い、交流を通じた対話から生まれる調和。faro WORK PLACEバージョンの思索を深める小さな空間 「The Peacock Room」にぜひお越しください。
会期 2024年11月1日(金)- 12月7日(土)
目黒区青葉台3-15-17 faro中目黒1f
11時-19時 (入場無料・休廊:日/月曜) 03-6403-5636
協力 AIKO TEZUKA STUDIO ギャラリー北欧器 鎌倉緑青
ドイツと日本を往来しながら制作を続ける手塚愛子の、孔雀の絵柄が織り込まれた織物が解かれた作品からイメージを広げ、東洋の陶磁器に影響を受けたベルント・フリーベリの器に、西洋技術を学んだ後に日本の山野草を扱うフローリストとして活動する井上 揚平が花を挿 す 、「 T h e P e a c o c k R o o m 」 展を開催致します。
展覧会タイトルの由縁となる実在の「The Peacock Room」は、1877年にロンドンの海運王の依頼で設計されジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって改装されたダイニングルームです。この部屋は、着物姿の女性の肖像画や孔雀の絵が壁面を飾り、当時の東洋趣味を反映してつくられました。さまざまなドラマを経て、現在はワシントンD.C.のスミソニアン協会・フリーア美術館に移築展示され、多くの来訪者が訪れています。また、部屋の名前にもなったPeacock(孔雀)は、東南アジアからアフリカに生息し、東洋では幸運や繁栄を象徴する神聖な生き物として愛されてきました。西洋でも古代から女神の使いや虚栄心の象徴として描かれ 、キリスト教の図像にも登場 し ま す。孔雀の美しさは異なる文化間で象徴として表現され、多様な解釈を生み出してきました。それにより、他国への尊重が促 され 相互理 解も深まってきたと言えるでしょう。
文化や技術の出会い、交流を通じた対話から生まれる調和。faro WORK PLACEバージョンの思索を深める小さな空間 「The Peacock Room」にぜひお越しください。
会期 2024年11月1日(金)- 12月7日(土)
目黒区青葉台3-15-17 faro中目黒1f
11時-19時 (入場無料・休廊:日/月曜) 03-6403-5636
協力 AIKO TEZUKA STUDIO ギャラリー北欧器 鎌倉緑青

「The Peacock Room」
faro WORKPLACE 中目黒 | 2024
手塚愛子/ベルント・フリーベリ/井上揚平(鎌倉緑青)
ドイツと日本を往来しながら制作を続ける手塚愛子の、孔雀の絵柄が織り込まれた織物が解かれた作品からイメージを広げ、東洋の陶磁器に影響を受けたベルント・フリーベリの器に、西洋技術を学んだ後に日本の山野草を扱うフローリストとして活動する井上 揚平が花を挿 す 、「 T h e P e a c o c k R o o m 」 展を開催致します。
展覧会タイトルの由縁となる実在の「The Peacock Room」は、1877年にロンドンの海運王の依頼で設計されジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって改装されたダイニングルームです。この部屋は、着物姿の女性の肖像画や孔雀の絵が壁面を飾り、当時の東洋趣味を反映してつくられました。さまざまなドラマを経て、現在はワシントンD.C.のスミソニアン協会・フリーア美術館に移築展示され、多くの来訪者が訪れています。また、部屋の名前にもなったPeacock(孔雀)は、東南アジアからアフリカに生息し、東洋では幸運や繁栄を象徴する神聖な生き物として愛されてきました。西洋でも古代から女神の使いや虚栄心の象徴として描かれ 、キリスト教の図像にも登場 し ま す。孔雀の美しさは異なる文化間で象徴として表現され、多様な解釈を生み出してきました。それにより、他国への尊重が促 され 相互理 解も深まってきたと言えるでしょう。
文化や技術の出会い、交流を通じた対話から生まれる調和。faro WORK PLACEバージョンの思索を深める小さな空間 「The Peacock Room」にぜひお越しください。
会期 2024年11月1日(金)- 12月7日(土)
目黒区青葉台3-15-17 faro中目黒1f
11時-19時 (入場無料・休廊:日/月曜) 03-6403-5636
協力 AIKO TEZUKA STUDIO ギャラリー北欧器 鎌倉緑青
- The Peacock Room - 展示に寄せて
手塚愛子の孔雀の作品、ピーコックルーム、ジャポニズム、西洋と東洋の融合、ベルント・フリーベリと聞いて、伊藤若冲の動植綵絵がすぐに頭に浮かんだ。
歌麿、北斎、応挙らとともに若冲もまた江戸時代の絵師として大きな影響を与えていた一人であろう。その若冲の晩年の作品の中に以前より強く惹かれていた菜蟲譜(さいちゅうふ)という絵巻がある。11mの巻物にさまざまな野菜や果物、虫がユーモアに描かれている。その菜蟲譜についてもう少し深掘りしてみようと調べていると最近その菜蟲譜の前年に描かれた果蔬図鑑という作品が新たに見つかり、今秋京都で初公開されているということが分かった。これはなんとタイミングが良い、見に行かなければと京都に日帰りで飛んだ。
京都•嵐山。紅葉には、まだ少し早いけれど、平日にも関わらず京都は、観光客でいっぱい。日帰りで帰る私は、ゆっくりはしていられないと急ぎ足で美術館へと向かった。そしてそれはそこにあった。間違いない、まさに求めていた物だ。様々な果実や種、野菜が実に愛らしいフォルムで、枯れや痛みまでも美しく、そして彩色がなんとも素晴らしく描かれていた。それにしてもこの絵巻、見れば見るほど、フリーベリの器が美しくそして何か愛おしく並ぶ姿が重なって頭に浮かんでくる。これしかないと。
日本の花という縦糸にフリーベリという横糸を編み込むように、そして若冲の蔬果図(そかず)にみたて、山の中で見つけた秋の実りをなげいれた。
















